牡蠣を知り尽くした生産者の方が、ひとつひとつの工程をすべて丁寧に行っていることで、
身が詰まっていて安心して生食で食べられる「一本松牡蠣」が出来上がります。
それでは、その工程を余すことなくご案内致します。
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- [夏~秋] 1番最初作業の種付けから手を加えます。
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ホタテの殻に牡蠣の種を付着させたもの(種苗)を、手作業で縄に等間隔に付けていきます。
この時、ホタテの殻に付着する牡蠣の赤ちゃんの量を適度な数まで、人の手で調整してあげることが最大のポイントです。
牡蠣の赤ちゃんが…
多すぎる→栄養分の取り合いになり、殻も身も成長しにくい
少なすぎる→牡蠣同士の競争が激しくなり、これもまた成長しにくい
適度な数まで人の手で調整してあげる
縄に等間隔に付けていく。
この作業も手作業で行っています。
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- [秋口] 牡蠣に十分な栄養を与えられるように熱水処理を行う。
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牡蠣がある程度大きくなる秋口には、牡蠣の殻の周りにムール貝・ホヤ・フジツボなど、様々な生物が付着しています。
これらの生物は、牡蠣と同様に、海水中のプランクトンをエサにしている為、そのままにしておくと牡蠣の栄養分を奪ってしまい、牡蠣が成長しにくくなります。
その為、牡蠣のついたロープを一旦上げて、船の上で約60~70度のお湯に浸けて、これらの生物を死滅させる作業を行います。
これを熱水処理(温水処理)といい、牡蠣に十分な栄養を与えられるように考えられた、漁師の工夫です。
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- 収穫できるまで成長した牡蠣の身入りの見極め
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長いロープに取り付けられた牡蠣を引き揚げ、出荷準備を行います。
この時、牡蠣のエサとなるプランクトンが海上表面に多い為、先に身入りが良くなるのは上半分の場合が多いといいます。
その為、身入りのよくなった牡蠣のみ出荷準備を行い、下半分は塊になった牡蠣をバラバラにしてからカゴに入れ、再び海に戻し成長を待ちます。
これはとっても手間と時間がかかる作業の為、漁師の中でも行っている人は少ないです。
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- 水揚げされた牡蠣同士をひとつひとつ手作業でばらしていく
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水揚げされたばかりの牡蠣は、牡蠣同士の殻が、成長の過程でくっついています。
かたまりになった牡蠣が、どのようにくっ付き合っているかを見て、ナタで繋ぎ目をたたいて、ひとつひとつ手作業で牡蠣をばらしていきます。
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- 水揚げされた牡蠣同士をひとつひとつ手作業でばらしていく
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牡蠣の殻についた汚れや付着生物をナタで叩いて落としたり、専用の器具を使って丁寧に削り、きれいにしていきます。
量りを使い、重さや牡蠣の状態を見ながら選別していきます。
その後、選別した牡蠣を海水の高圧洗浄機で洗います。
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- 滅菌海水につけ込み牡蠣の浄化をします
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殺菌装置を通して滅菌した海水で概ね48時間つけます。
これは、牡蠣の体内に含まれる雑菌などを排出させる工程で、生牡蠣の出荷には必須の工程になります。
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- [出荷] 牡蠣を選定し、丁寧に梱包をします
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出荷当日には、牡蠣を更に精選し、丁寧に箱詰めしていきます。
新鮮で美味しい生牡蠣を、皆様の食卓まで最短翌日にお届けします。※配送先地域によって異なります。